信州峠と三国峠から怒涛の中津川林道を走ってきました


体育の日の3連休、信州峠と三国峠を越えて中津川林道秩父の三峰口まで走ってきました。峠が二つに加え中津川林道はずっと下りとはいえ悪路なので、時間に余裕を持てるように連休初日の夕方、JR中央線で穴山駅まで輪行して駅から3kmほどのところにあるニュープリンスホテルというところに泊まりました。自転車の保管場所を尋ねてみると、快くよく部屋の中に持ち込んでよいと言っていただき、薬草大浴場でゆっくり身体を温めました。



翌朝の出発は7時。予報通り快晴で富士山もきれいでした。



青空で気分は最高、さらに八ケ岳の写真を撮ったり県道から集落の中を通ったりして寄り道が続き、わかっていながら後半苦労することに・・



みずかぎ湖を通り信州峠へ
峠まであと2kmぐらいのところから激坂が続きました。GPSで勾配を確認すると、残りの距離877mで標高差が90mあり10%超の登りが続いてます。



信州峠(1,470m)に想定より1時間以上遅れて12:20に到着。寄り道しすぎでした。(^^;



次の三国峠へと急ぎますが、こういう風景に出会ってしまうとつい写真を撮りたくなり、時間がさらに過ぎてゆきます。



川上村まで下り、スーパー・ナナーズの店内で特大のメンチカツが乗っかったカレーを食べたところで13:20でした。ダートの中津川林道で日暮れになるのは避けたいので、峠に15:30までに着かない場合には引き返して信濃川上から輪行すると決めて走り始めました。ナナーズから三国峠まで20kmで標高差は570m、かなり微妙な感じです。写真をできるだけ封印して先を急ぎました。



登り始めると今までの向い風から追い風に変わり、ちょっぴり背中を押してもらいながら峠に何とかギリギリの15:15に到着できました。



着いた瞬間、あれ〜こんな峠だったっけなあ・・・と大きな違和感が。 三国峠といえば峠に立つと狭い切通しから、長野県側あるいは埼玉県側の風景が突然現われる劇的な変化がすばらしいのですが、ほとんど見えていないではありませんか。よく見ると車止めと思われる盛土が視界を遮っていました。どうやら車両通行止めにしているようです。



気分を取り直して、下りの準備をしている間にお湯を沸かしてコーヒータイムの準備をしました。



慌ただしく入れたコーヒーは薄くて残念でしたが、峠の滞在時間15分で埼玉県側に出発しました。



中津川林道は埼玉県側から何回か登ったことがありますが、今回は初めての長野県側からの下りです。スピードは出せないにしても、10km×2時間と考えていたのですが甘かったです・・・ 



もともと悪路で知られる中津川林道ですが、先日の台風18号の影響も加わり路面は大荒れです。浮石がゴロゴロしている上に勾配が強く、自転車をコントロールするのが至難のわざ、おまけに砂が深く積もっているところがところどころあり、タイヤを取られて2回転倒しました。カメの歩みで立ちゴケに近かったのでダメージはありませんでしたが、無理をしてパンクをさせるのは何としても避けたかったので峠から8kmぐらいはほとんど押しました。
押しているときが時速5kmほど、乗れるようになってからが10kmから12kmぐらいで、林道全体では平均8km程度だったと思います。



乗って走れるようになったとはいっても、こんなだったり



あんなだったりで、油断なりません。



突然、通行止めのバリケードが出現。まさかこの先通行止め?と一瞬びっくりしましたが、バリケードを越えて振り返ると埼玉県側からの通行止めでした。

ぜんぜん知らなかったのですが、帰りに三峰口駅でいっしょになったサイクリストから台風で全面通行止めになっていると聞いてビックリ。帰ってきてからHPを見てみるとしばらく閉鎖が続くとのことでした。(←帰ってから見るんじゃ遅すぎですね!)



キャンプ場を通り過ぎてようやく舗装路になったところで、薄明が終わる17:40でした。ギリギリセーフでしたが、天気が良かったので気持ちには余裕がありました。三峰口駅までカーブが続く残り30kmの道を急ぎに急ぎました。


以前、山梨と静岡の県境にある山伏峠を越えた時にも日が暮れて、暗いバッテリーライトに心細い思いをしたことがあるので、それ以来レッドレンザ−P7を使用しています。とっても明るいので安心です。



三峰口駅に18:55に到着。 山の中の駅なので、もしかしたら終電が終わっていて、さらに先の西武秩父駅まで走ることになるのではと心配していましたが、最終1本前の19:34に乗ることができました。4両編成に乗ったのは御岳山林道を走ってきたというサイクリスト2名と地元風の1名の計4名。旅人に優しい秩父鉄道に感謝です。西武線のレッドアローに乗り換え自宅には23時到着、さすがに疲れました。