長崎出張で駅の観光ガイドを見たときに棚田の写真に目を引かれ、ぜひ行ってみたいと思っていたのが長崎県平戸島(ひらどじま)。ところが台風の接近などでなかなか実現しませんでした。体育の日の3連休の後半に天気が安定してきたので、ようやく出かけることがてきました。
平戸島までは福岡から輪行で何と片道4時間!近くかかるのでどうしたものかと考え、前泊することにしました。
10月10日の体育の日に博多駅18:33発の特急みどりで有田まで、そこから松浦鉄道というローカル線に乗り継ぎ松浦駅に到着したのが21:19でした。
ワンマン運転の1両編成で、車内はゆったりしていて輪行袋の場所も確保しやすく快適。
松浦駅前のビジネスホテルにチェックイン。
当初、佐世保に宿泊するつもりだったのですが、天気が不安定で様子を見ているうちに駅近のホテルはすべて満室。しまった!と思いつつ見つけたホテルでしたが、これが塞翁が馬。佐世保に泊まると翌朝たびら平戸駅まで1時間半近くかかるところ、松浦駅からは30分弱で移動できるのでむしろ好都合でした。(^^♪
松浦駅6:20発で途中海から上る日の出をみながら、たびら平戸駅に到着。
駅では猫ちゃんがお出迎え。でもなんか人待ち顔。さてはと思ったら予想通りの展開に。駅の売店に出勤してきた優しそうなおばさんに餌をもらうと、その後もず〜と後をくっついて離れませんでした。
「今日は風が強いから橋を渡るの気を付けてね」とおばさんに送ってもらい、平戸大橋を渡りました。食料は念のため博多でパンを買っておいたのですが、橋を渡ったところにセブンイレブンがありました。
平戸橋を渡り左折して国道383号に入り、海望荘の看板のある小道へ右折。
前方にお皿をかぶせたような丘があり、駐車場でキャンプをしている家族連れが登っている様子が見えてきました。
さっそく自転車を駐車場の川内峠の看板の横に停めて登ってみました。
途中で平戸島最高峰の安満岳(やすまんだけ 534m)登山口駐車場があり、山頂までは600mほどの距離。せっかくなので駐車場に自転車を置いてに寄り道してみました。
GPSで確認してみるとここが頂上のようでしたが残念ながら眺望はまったくなく、ちょっとがっかり。帰りの向かい風を考えると時間に余裕がなかったので、鳥居方向は進まずに駐車場に戻ったのですが、帰ってから調べてみると鳥居の先に海を臨む岩場があるそうです。
安満林道の終点の鯛ノ鼻自然公園に到着。さきほどの川内峠を越える風景が広がっています。海と青空、里に広がる黄金色の棚田のコントラストが素晴らしい! 晴れててよかった。\(^O^)/
反対側には生月島(いきつきしま)が見えます。
展望台で行き止まりになっているので、下りの道は安満林道を半分戻って右折になります。
展望台の近くには太平洋戦争中に五島列島沖で輸送船が潜水艦の魚雷攻撃で撃沈され、命を失った少年通信兵約200名の慰霊碑が建てられています。きれいな風景を見ながら平和を祈り合掌しました。
一気に下ると今度は海岸線。山と海が交互に入れ代わります。(^^♪
当然広がる棚田。先ほどの鯛ノ鼻からも収穫目前の稲穂が輝くように見えていた棚田の風景です。
収穫が終わっているかなあと思っていたので、とってもいいタイミングに恵まれました。
強い追い風を背中に受けて快走。自販機で水分補給しようとコインを入れようとしたら・・・
「君々こんなところで何やってるの?」「急に冷え込んで暖を取ってるんだから邪魔するなよ」といったことがあり、その後中津良小学校前で国道383号に合流。予定ではもう少し先まで行って県道で戻る予定でしたが、予約している佐世保からの帰りの特急の時間が気になるのでここまでとしました。
行きはよいよい帰りは恐い、強い向かい風に抗いながらの登り道。
海岸側を進む国道から外れ最短距離になる地方道を進み、鯛ノ鼻方面に向かった大越226mに到着。
今回のピークは400mほどでしたが、登っては下り、下っては登るを繰り返すので、一日の総上昇量は1700mになりました。
棚田の向こうに平戸大橋が見えて今日のゴールが近くなって来ました。
朝下車したたびら平戸口駅までは向かい風になるので、追い風を受けて佐世保方向の西たびら駅から輪行することにしました。
時間に余裕があったので田平天主堂に寄ってみると、受け付けの女性がとても親切で礼拝中だけれどもよければ中にどうぞと言っていただきました。
ツーリング中の服装で場違いなので辞退しましたが、外からでも美しいステンドグラスを見ることができました。
松浦鉄道・西田平駅に16時到着。16時24分の佐世保駅行きに余裕で間に合いました。
佐世保駅には17時47分到着。駅前で皿うどんとビールを注文してみどり28号に乗り込み、博多駅まで車中の人となりました。
博多からでも遠い平戸島ですが、次は田植えの頃にまた行きたいな。(^^)/