藪原から中津川まで 旧宿場町と柿其渓谷、恋路峠など


今年9月のシルバーウィークに長野県の木曽郡塩尻市の境の鳥居峠に出かけたとき、車窓からいい感じの道が見えていたので、今回も中央線始発で藪原駅まで輪行、中津川駅までツーリングしてきました。
途中駅の木曽福島駅から乗り込んできた外国人の団体数グループも藪原駅で下車、木曽福島で温泉、藪原から鳥居峠を歩いて隣駅の奈良井宿というのが人気のコースのようです。



並行する国道19号は物流の大動脈の様相で大型トラックの通行量が多く、自転車で走ってもまったくつまらないので、すぐに下調べしてGPSにルーティングしておいた旧道に入り、まずは旧中山道36番目の宿場、宮ノ越宿を通りました。



自転車で通るのは、観光スポットになって人が大勢歩いている旧宿場町よりも、こういった昔の江戸の情緒がさり気なく漂ってくる道をゆっくり通らせてもらう、という感じがあっていますね。



本日2つ目の旧宿場の原野宿です。手前が間の宿(あいのしゅく)があるそうですが気が付きませんでした。



旧・木曽町立上田小学校の木造校舎を見ながら一休みです。一日中くもりの予報でしたが、青空が広がってきました。(^O^)V



木曽福島を通った時に・・・



久しぶりに水原弘さんと由美かおるさんのホーロー看板を発見!
小学校で巨人の星なんかが大人気だった頃、街のあちこちで見かけた記憶があるので、かれこれ半世紀近く風雨にさらされていると思うのですが、まだまだ現役ですね。



高台にあるJR木曽福島駅からは市街地を見渡せました。
一旦国道19号を走り始めたのですが、木曽川を挟んで旧道が見えたので引き返してみました。



紅葉真っ盛り、風が吹くたびにばらばらっと落ち葉が舞いました。



国道19号を避けてそのまま上松(あげまつ)市街の対岸側の道を進むと、GPSの地図に乗っていない県道が出現しました。



出来立てホヤホヤ感のある、めざめトンネルは全長2㎞以上ありますが、乗用車1台とすれ違っただけ。場違いな道路のように思えたのですが、帰って調べてみると国道19号が事故で通行止めになると大きく迂回することになるため、バイパスとして整備されている県道508号上松南木曽線という長野で一番新しい県道だそうです。



ほとんど車が通らない快適な道路でしたが、残念ながら完成前。この後は国道19号を少し走っては旧道を走るというパターンの繰り返しになりました。



須原駅は古びた木製看板がいい雰囲気でした。



須原宿です。格子戸に干しガキが旅情を盛り上げてくれます。



昭和2年建立という須原小学校の門柱です。すでに校舎も校庭も見当たらず廃校となって長いようですが、門柱だけでも残してあるのは卒業生にはうれしい配慮と思います。



一旦国道19号に戻り、500mほど走って大桑駅の手前で再度木曽川を渡り対岸の旧道へ。国道は避けまくって進んでゆくと、社殿建築としては長野県最古のものという大桑村白山神社がありました。



せっかくなので、急勾配の石段を腰を引きながら這いつくばるように登って参拝してきました。



木曽川右岸を進みフォレスパ木曽というリゾート施設内の駐車場を横切ると、恋路峠へという表示が出ていました。今日は峠はノーマークだったのですが、地形からたいした標高ではなさそうなので、そのまま行ってみることにしました。



急坂2kmほど登って峠に到着。恋路峠というのは50歳半ばの人間には小恥ずかしくなる名前ですが、もともとの小路峠に当て字をしたようです。標高は680mで川岸からは約200mの高度差でした。




展望台があり、設置されている地図に目の前に広がる山の名前が記されていました。駒ケ岳などが見えていたはずですが、雲が多くてどれがどの山かまでは分かりませんでした。



峠を下ってゆくと見事な渓谷が現れました。



柿其(かきぞれ)渓谷というところでしたが、紅葉の穴場ですね。
このあと、通りかかった民家の庭から放し飼いの中型犬がいきなり吠えながら勢いよく迫って来たので、思わず大きな声で叫んでしまいました。どうやら遊んで欲しかったらしく、吠えた割には平和的態度を取ったので一安心しました。
自転車乗りにとって放し飼いの犬は天敵です。道東の牧場で大型のコリー犬に追い掛け回された記憶がフラッシュバックしました。(>_<)



国道に出る手前で山間の風景と不釣り合いの建築物がこつ然と現れました。散歩中の方に聞くと100年以上前に造られた柿其水路橋とのこと。重要文化財に指定されているそうです。



国道に入ると対岸に読書発電所が見えてきました。夜でも本を読んだり字を書いて勉強できるようにと作られたのかなと思ったら、地名がヨミカキというところだそうです。先ほどの水路橋も現役でダムから発電所に水を送っているそうです!



木曽川沿いに国道をしばらく走った後、県道6号線に。畑を見ながらゆっくり走り、このまま中津川駅まで行く予定でしたが途中でこの先工事中の看板が。



少し悩みましたが日も暮れかかって残りの距離も少ないので、乙姫橋で本日何度目になるか分からないぐらいでしたが木曽川を渡って対岸の国道に出たのですが、これが大失敗!



見た瞬間に驚いたのは、何とカーブにセンターにポールが立っているではないですか!
国道など交通量の多い幹線道路を自転車で走らざるを得ないときに一番気を付けなければならないのは、追い越してゆく車よりむしろ対抗車線の大型車です。なぜなら対向車がいなければ自転車と同じ方向に進む車両はセンターライン寄り、あるいは反対車線側にはみ出して自転車を追い越して行ってもらえますが、対向車がいるとそれが出来ず必然的に自転車との距離に余裕がなくなります。

ところが、このセンターにポールがあると対応しようがないので、対向車がいなくても距離がギリギリで追い越されるということ。しかも追い打ちをかけるように側溝には蓋がないため、自転車も端に寄るには限界があります。



大型車がスピードを落とさずに走ってゆくので、さすがに振り返って確認しながら走り、後続車があるときは自転車から降りてやり過ごしました。3kmほどで歩道があり退避できましたが、こんな背筋が凍るような恐ろしい道は初めて遭遇しました。



無事に17時30分に中津川駅に到着。
中山道を通って旧宿場や渓谷の紅葉を楽しめるコースですが、国道19号は自転車乗りには鬼門ですので十分にご注意ください。