文化の日は、JR名古屋駅5:48発豊橋駅行きの東海道線、遠州鉄道、天竜浜名湖鉄道に乗継いで二俣本町まで輪行、山住峠1,060mを越えてきました。
青空フリー切符を利用すると、2,620円で飯田線の飯田駅から名古屋まで、豊橋、米原あたりまでが1日乗り放題になるのでお得です。
天竜川沿いに雲名という集落までは国道152号線の対岸の静岡県道360号を通りました。強い西風が吹いてたけど、山で風が遮られたので気持ちよく走ることができました。
雲名から県道286号に入り、杉林の道を進みました。採石場があるらしくダンプ2台をやり過ごしただけで、それ以外に車はほとんど通らず自転車で走るのに楽しい道でした。
秋葉神社を過ぎてから県道389号へ。たっぷり森林浴をしながら小さなアップダウンが続く道を。登ってもまた下りがあり標高を稼げないので、並行する国道362号に入って時間短縮。
篠原で国道を左折すると気田川沿いに峠に向かう道に入るといきなり長いトンネルが現れ、秘密の通路といった趣があります。
1331年ごろからあったという勝坂城砦。気田川に囲まれV字の道を守る堅牢な砦だったそうですが、砦を守っていた天野氏は1576年に徳川軍に攻められ奮闘するも武運つたなく武田方に逃れたそうです。
砦のすぐ近くにある橋から滝を眺めながら買ってきたパンをかじりながら小休止。
渓谷にはこんな巨石がごろごろしています。(*_*)
このあたりで時刻は15時になろうとしているのに、まだ標高は300mほど。峠が1066mで日没が16:50、さらに水窪駅の上り電車が18:03でそれを逃すと19:49になってしまうので時間がギリギリになって来ました。
今日のコースは峠までのアプローチがやたらと長く、最後に一気に峠を駆け上る感じです。
なんとかギリギリ日没寸前に山住峠に到着できました。(*^_^*)
この後に事件発生。すでに薄暗くなり始め、飯田線の時刻が気になったり気温が6度と急に気温が下がってきたりして気が焦り、自転車から降りて小走りで峠の脇にある山住神社に入ろうとしたときに鳥居の敷居に気が付かず、思いっきり転んでしまいました。日ごろの行いが悪かったのかなぁ・・・
石畳に思いっきり万歳の体勢でダイブするように倒れて両肘を強打、息が一瞬止まるぐらいの激痛でしばらく起き上がることができず。何とか立ち上がりお参りに来たのに何でこんな目に遭わなきゃいけないんだと呻きながらお賽銭をして、あわただしく日が暮れた道を水窪駅へ。時間が迫るけど肘の痛みと痺れでブレーキレバーを握り続けられず何度か立ち止まりながら標高差800mを下り切りました。
17:40に飯田線水窪駅になんとか到着、痛みで腕を動かすのが辛かったけど豊橋行き18:03に間に合うよう輪行袋に自転車を何とか入れて乗ることができました。
後日談
一晩明けても両腕の痛みはまったく引かず。ちょうど創立記念日で会社が休みだったので朝一番で近くの整形外科クリニックへ。まず右腕のレントゲン写真を見た院長に「折れていますねえ」と言われてびっくり! 続けて左腕の写真を見た院長「こっちも折れてますねえ」で頭は真っ白。両腕骨折は初めて診たのでよく分からないから近くの病院を紹介するのでそこで相談してくださいと言われ、入院になったら会社行けないし家族に何て言おうかと暗い気分で地下鉄に乗って移動。
病院では剥離骨折でほとんどズレてないから手術はせずにそのままギプス固定しても後遺症はほとんどないだろうとのこと。単身赴任と伝えると「両腕をギプス固定にすると生きて行けなくなるから片方だけにするから、固定しない方はなるべく動かさないでね」ということになりました。よかった~~。 固定は左にしてくださいと懇願したのですが、右腕はずれる可能性が大きいということであっさり却下、利き腕がギプス固定になりました。内出血で溜まっていた大量の血液を注射機で吸引してもらって痛みも和らぎ明日から出勤もできそうなので、見て頂いた若いお医者さんが仏さまに見えました。手首から先と肩は固定されていないので箸を持ったりすることはぎりぎり可能、ネクタイはyoutubeに洗濯バサミを使って片手で結ぶ方法が出ていたので日常生活はギリギリ大丈夫そう。それにしても骨折した両腕でよく帰ってこれたものだと胸をなでおろしています。車はまったく見かけなかったので真っ暗な峠道で動けなくなっていたらホントやばかったです。
名古屋に単身赴任となり一人暮らしの気楽な生活を堪能していますが、楽しみすぎて落とし穴に思い切りはまりました。しばらくおとなしくしています。