三国峠は爆弾低気圧に阻まれました


北海道ツーリング2日目の10月2日、爆弾低気圧接近で夜半から激しく風が吹きはじめ、5時に起きたときにはまだ雨が降っていましたが、天気の回復を見込んで三国峠へ出発。6時ごろから雨が上がり青空が広がりました。



低気圧が北を通過中のため、風は峠に向かって強い追い風。日ごろの行いがいいから、とすっかり調子に乗って出発したけど、そうは問屋が卸さず。強風で晩秋の森の木々から残っていた葉が大量に舞います。



国道脇の木が無残に倒れてました。



さらに進むと倒木で通行止め。直前まで対向車数台とすれ違っていたので、ついさっき倒れたようです。(@_@)

青空は雲に覆われ雨も降り始めました。雨具を着こんでいると峠方向から降りてきた道路管理の黄色の車から年配の方が「峠越えるの? 強風なのでやめたほうがいいですよ」とのこと。峠手前の十勝三股までならと聞くと、「まぁそれだったら何とか・・・・でも無理しちゃだめですよ。」ということでもう少し登ることにしました。



断続的に雨が強くなったり風が強くなったりするけど追い風に乗って楽々十勝三股に到着。しばらくバスの待合室で様子を見ることにしました。



待合室にあった鬼平犯科帳のマンガなどを見ながら、2時間近く待機。



すばらしい青空とシラカバのコントラストに再び気分が高揚、今度こそ低気圧が抜けたっ\(^O^)/と、張り切って5kmほど登ると、またもや風雨が強まりで峠は断念、撤退することにしました。



下りは強烈な向かい風。押し返されそうになりながら、十勝三股まで何とか戻り10時に開店したばかりの三股山荘に逃げ込みました。
三股山荘は今回で4回目。いちばん最初は現在のログハウスの反対側にあった売店で営業していた35年前。 当時は砂利ダートの国道を砂埃にまみれながら多くのサイクリストが三国峠を越えて行ったことを山荘の奥さまと懐かしみながら、雨が止むのを待ちました。



その後生まれた娘さんが山荘の手伝いをされていて、「一番最初に来た時はお母さんがお嬢さんぐらいだったんですよ〜」何てことを話しながら畑のランチ、コーヒーを頂いているうちに、ようやく雨が止んだので糠平に戻ることにしました。


車で層雲峡から峠を越えてきたお客さんが、峠は雪が混じっていたと聞いてびっくり。
1時間半ほどしてようやく雨が上がってきたので、山荘を出発しました。



廃線となった旧国鉄十勝三股駅の機関庫もだいぶ傷んでいました。



前回の7年前に来た時の様子。



まだ窓ベニヤ板を打ち付けられていなかったので、中の様子が見られたのですが・・・



十勝三股からが一番きれいに見えるピリベツ岳と西クマネシリ岳、通称おっぱい山を35年前から4度目の訪問で初めて見ることができました。\(^O^)/
せっかくなので、少し前の晴れているときに写真を撮っておけばよかったとちょと後悔。



下り坂とはいえ、まともに向かい風を受けてペダル踏まないと進まず。雨に加えて雹まで降りだしました。
強風で一瞬息ができなくなったり自転車があおられるので立ち止まりながら慎重に下り、13時過ぎに糠平まで戻るとすっかり青空に。でも強風は続き今日の宿のある新得方面に抜ける幌鹿峠は通行止め。となると帯広駅から新得までJRで移動する方法しか残されていません。



帯広駅まではバス輪行にしたけど、発車時刻16:52まで3時間以上もあります。



自走もちょっぴり考えたけど、風も強いし昨日走ったところをまた走りのもつまらないので、糠平観光ホテルの源泉かけ流しの温泉でゆっくりと過ごしました。



2時間近くバスに揺られて帯広駅に到着。途中で高校生たちが乗ってきて「お腹が空いたからカール食べようか」「匂いがあるから駄目だよ」「カールの匂いならいいんじゃないの」「ダメじゃないの」なんてかわいい会話を楽しんだ道中でした。(*^^*)



帯広から新得までスーパーおおぞらで30分ほどで移動すると、何とまた雨が・・・自走しようと思っていたのですが、時刻も20時を過ぎていたので1台だけ停まっていたタクシーを利用して、駅から10kmほど離れたくったり温泉レイクインというホテルにチェックインしました。夕食時間に遅れてしまいましたが、とても親切な宿でシェフがレストランで待ってていてくれて、すぐに用意してもらいました。(^^♪

紅葉のピークを迎えていた三国峠に行けなかったのは残念ですが、青空とシラカバの美しいコントラストを見たり十勝三股山荘、糠平温泉でゆっくり過ごして、充実した2日目が終了しました。