飛行機輪行でのあれこれ

とかち帯広空港に無事到着

 自転車は輪行袋に入れれば飛行機でも手荷物として運んでもらえます。JALANAは手荷物規定にある20㌔まで無料です。 預かってもらう時に輸送中の破損は一切保証できないという文面に同意のサインが必要になります。

 サイズは鉄道で許可されている大きさの輪行袋ならOKのはずでが、今回40回目で初めてカウンターのおねえさん2人が計測を始めたのでちょっと緊張しましたが無事に預かってもらえました。(*^^*)

 それと袋を開けて中身の確認があり、(たぶん空気充填用CO2の)ボンベなどの危険物が入っていないか質問されます。カウンターから連絡を受けた専門?の係の人がやってきて確認することもあります。

 

横に倒して運ばれるため上にする側を聞かれ、指定するとこのような表示を貼ってくれます。 今回は初めて自転車のイラストが入った専用ラベルだったのが嬉しかったです。

 

 空港に到着したらさっそく自転車の組み立て。袋に入れる時は車輪を固定しているレバーとブレーキケーブルを緩め、外した両輪をフレームの両側にベルトでしっかりと固定します。

 自分の場合は収納がだいたい10分程度で組立てはもう少し早くなります。 以前組立てでブレーキワイヤーを固定し忘れて走り出し、すぐにブレーキが効かないことに気付いて事なきを得ました。その後は必ず確認しています。

 

 組立て時のルーチン作業。2005年から愛用しているハンディGPSのスイッチを入れて現在位置を測位開始、 棒グラフで衛星同定の表示が進めばもうすぐ出発、気合が入ります。 地図と事前に設定したルートが表示されバッテリーは12時間ほど持つので重宝しています。

 

 最初の飛行機輪行の時に羽田カウンターでタイヤが破裂するから空気を抜くようにと言われ、おねえさん二人に監視されながらバルブを緩めてシューシュー空気を抜いたことがあります。自分も当初は飛行中に高度が上がった時にチューブが膨張して破裂しないか心配していたのですが、到着後に空気を入れている時間がもったいないのでその後はそのままですがパンクしていたことは一度もありません。

 ちなみに使用タイヤは耐パンク性能の高いパナレーサーリブモ26×1.25でチューブは5気圧程度にしており、タイヤの適正上限の6.4気圧(650kPa) には余裕があります。

 

 2014年に女満別空港に行ったときにサイクルステーションが突如登場。サイクルラックとフレンチバルブ用のアダプターが付いたポンプが設置されているので、空気圧を足したい場合には便利ですね。

  ところが一度女満別空港から羽田に向かうため、空港ビル前の端の方で袋に収納している最中に係員がやって来てサイクルステーションで作業するように言われたことがあります。車輪を外した後だったので担いで移動するのは大変だし、もうすぐ終わると状況を説明して丁重にお断りしましたが、不満そうな様子でした。自分としては輪行作業はサイクルステーションでといった表示も無かったし、リムジンバスの到着はしばらくないので人通りもほとんど無く、邪魔にならないスペースで作業をしていたつもりだったので今でも腑に落ちない出来事です。

 

 もう一つも女満別空港の出来事です。地方空港の場合には通常輪行袋ごとエックス線チェックを受けますが、袋が大きいので装置を通すのが困難な場合には目視チェックを受けます。

 この時も目視チェックになったのですが、輪行袋を開くとフレームに取り付けてある工具ボトルの中身を見せるように言われてしまい、せっかくベルトで固定した車輪を外して中身を見せてから再度収納し直しました。早朝に知床を出発して飛行機に乗り遅れまいと疲労困憊で辿りついたところだったので、ちょっと辛かったです。その後はベルトを外さなくても工具ボトルを見せられるように収納していますが、見せるように言われたのはこの時の一度限りです。

 

 先月の釧路空港から羽田に到着後、輪行袋ターンテーブルで回ってきたところ。通常は係の方が担いで手渡しをしてくれるのですが、ターンテーブルでの受け取りは2度目で珍しかったので写真を撮ってみました。きちんと向きが整えられ丁重に扱っていただいていることが伝わってきます。

 

 2010年に羽田~オホーツク紋別空港便に着席すると、ちょうど相棒が積み込まれるところに遭遇、嬉しくて声を掛けたくなりました。

 

 

 余談ですが、旧国鉄では輪行のためにはサイクリング協会に加入していることが条件でした。それを気の毒と思った国会議員の小笠原貞子さんが1984年の国会で改善を訴え輪行制度の自由化が実現しました。魔法の絨毯と言われる輪行袋を使ったこの制度、マナー、エチケットを守り大切にしたいものです。

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 最後に忘れられない輪行の思い出。名古屋単身赴任中に飯田線門島駅から輪行で帰還しようとしたら時間を読み間違えて駅に到着すると同時に豊橋行きが入線。輪行袋に収納する時間が無く、これを逃したら次の電車まで山の中のポツンと無人駅で2時間待ち。絶体絶命でしたが車掌さんに快く車内でどうぞと言っていただき車内に運ぶ手伝いまでしてもらい、無事に乗ることができました。旅の親切はホント嬉しいものです。

 

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