今年もメロスになってしまいました・・・


北海道ツーリング4日目です。最後は輪行の機動力を使って美味しいとこ取り作戦ということで、釧路駅から根室本線で落石駅まで一気に移動、落石灯台を目指しました。出発前の計画では釧路発5:55の始発に乗ろうと思っていたのですが、前日の疲れでとても起きる気になれず8:11に変更、落石駅着10:26になりました。



年配夫婦などの観光客で20名ほどが乗車、なかなか賑やかな車中となりました。旅客数が伸びずに苦戦しているJR北海道ですが、根室本線沿線はすばらしい景観の続く路線なのでぜひアピールして欲しいと願っています。



落石駅からさっそく岬へ向かっていると



トラックに満載された水揚げされたばかりの大量のサンマが冷温貯蔵庫に流し込まれていした。
了解を頂いて写真を撮らせてもらいましたが、その後ずっと頭に「何が何でも今すぐサンマの塩焼き食べたい!」という衝動に駆られ続けて困りました。



落石灯台はゲートに自転車を置いて木道をトコトコと20分ほど歩いてゆきます。前回は木道の修理中のため灯台には行けず、岬の先端にしか行けなかったので今回こそはと思っていたので念願が叶いました。(^^)/



灯台に歩いている途中で車とサイクリングで来ていた年配の旅行者2名とすれ違いましたが、着いた時には誰もいませんでした。



海を見ながらお握りでを食べてごろりと寝っ転がって目をつぶると、心地よく吹き付ける南風の音と、四方八方から聞こえる波が岩にぶつかり崩れる大小の音が入り混じり、至福の時間が過ぎていきました。あ〜来てよかった!



そのまま日暮れまでずっと座っていたい気分でしたが、せっかくなので霧多布の夕陽に間に合うように12:45に出発しました。



北太平洋シーサイドラインこと道道142号線で霧多布を目指しましたが、午前中は南風だったのが西風に変わってしまい向かい風に。



日もだいぶ傾いてきたし日の入りには間に合わないなぁと諦めかけましたが、去年もまったく同じ状況で日の入り2分前に霧多布岬に到着していたことを思い出して必死に走り続けました。

ということで今年も友人のために王様と約束した日の入までに必死で走り続けたメロスと同じになってしまいました。



途中で16:25に宿に寄って余計な荷物を預けて重量を減らし、アゼチの岬に向かってラストスパート。最後は一気に岬の急坂を登り息も絶え絶えになりましたが、去年より5分ほど早く到着できました。




近くの温泉で冷えた体を温めて宿に戻りました。が、何という仕打ちかまたもや風向きが変わり強烈な東風が吹き付け、いつもなら宿まで15分程度で到着するところを倍の時間がかかってしまいました。宿でも急に風が強くなって、戻って来れるのか心配してくれていたそうです。



夕食は、宿の霧多布里(きりたっぷ里)のご主人・武士さんが地元で仕込んだ新鮮な魚で握ってくれるたっぷり寿司です。この日はサバの握りが登場、〆ていない生のサバをそのまま食べるのは初めてでしたが、サバの皮は噛めば噛むほど甘味が増してたまらないおいしさでした。
写真に写っている以外にもサンマやクジラ、イクラなどお腹が破裂しそうなぐらいたくさん握ってもらい、何とか完食できました。ごちそうさまでした!