昔の自転車雑誌


新年の顔合わせに実家へ家族で出かけてきました。最近は実家から昔の自転車雑誌を少しづつ持ち帰ってくるのが楽しみになっています。今回持ち帰ったのは、1986年から88年のニューサイクリング誌を8冊ほど。ツーリングレポートに紹介されているコースは四半世紀が過ぎて大分変わってしまったところもありそうですが、どこに出かけようかと考えるときに参考にしています。他にもBicycle Club誌は創刊号から2年分ぐらいストックしてあるので、そのうち持ってこようと思います。



86年から88年といえばバブル経済で盛り上がりはじめた時期ですが、自転車業界で話題になっていたのは86年11月号で紹介されているシマノ発売のデュラエース7段対応SISシフトレバーです。従来のシフトレバーは、チェーンとスプロケット(後ろのギア)の擦れる音を聞きながら適切な位置を調整していましたが、SISはデジタル的にカチカチと決められた位置にシフトレバーを移動すればギアがピタッと変速できるという当時では画期的なものでした。すぐに導入しましたが、草レースに出たときはすぐに変速できるので重宝していました。今はシフトレバーとブレーキが一体化されたデュアルコントロールレバースプロケット10枚がスタンダードとなり、自転車の性能も四半世紀でずいぶん変わったものだと思います。


その他に目に付くのはファニーバイクの写真です。ファニーバイクというのはツール・ド・フランスで最初に登場したと記憶していますが、前輪を小さくして空気抵抗を減らすという自転車です。前輪26インチ、後輪27インチのタイプが主流でした。



三連勝のド派手なファニーバイクですが、当時登場したディスクホイールを前後に装着しています。



第一回ハンドメイドサイクルショーでも各工房がファニーバイクを出展という記事もありました。私も写真に出ているケルビム(今野製作所)のファニー用のフレームをオーダしたのですが、結局パーツを組まずにそのままにしてしまいました。今は隠居しているケルビムの仁さんが、数年前にアフターサービスでどんな自転車にするかフレームの改造を含めて考えてくれると言ってくれていたので、そのうち相談したいと思っています。