清水谷の丘とナイタイ高原牧場からの景色/2024道東ツーリング二日目

2日目は糠平館観光ホテルを8時に出発。糠平(ぬかびら)には何度も来ているけど今回は初めてナイタイ高原牧場に行ってみることにしました。日本で一番広い牧場です。

 

宿を出発して国道273号不二川橋から見える旧・不二川橋。 並行してもう一本あった士幌線が通る橋は1987年の廃線後に撤去されました。

糠平大橋開通と糠平~清水谷間の国道整備が1982年で学生の時に来たのはその2年前。未舗装路だったのと工事のダイナマイト発破の大音響が聞こえて思わず道に伏せた記憶は残っているけど、周辺の景色をまったく覚えていないのが残念。

 

士幌線の遺構、第三音更川橋梁跡。廃線だけど鉄筋コンクリートアーチとしては北海道一の大きさです。

竣工から80年以上が経過し劣化が心配されていましたが、平成21年から募金活動が始まり令和2年より1億円以上をかけて補修工事が行われています。

 

スタートから10キロほど下り清水谷・足寄線に左折。2キロ弱で標高差100mの急こう配をゆっくり登りお気に入りスポットへ。

 

坂を上り切りT字路を右に曲がりそろそろかなあと後ろを振り返ると、じゃ~ん、絶景が。 丘のピークまでの約500mの区間から大雪山系の外輪山を眺めることが出来ます。

以前偶然に通りかかり大感動、勝手に「清水谷の丘」と呼んでますが、自転車をゆっくり走らせながらの眺めは最高です。観光客は国道を通るのでほぼ無名のスポットです。

グーグルマップ https://maps.app.goo.gl/Vva4LqEDYGC4hMSS9

 

丘を下り国道273号を横切り林道に進み2つ目の目的地、ナイタイ高原へと登って行き来ます。ナイタイとはアイヌ語で「奥深い沢」という意味ですが、昔お父さんたち向けに販売されていたナイタイマガジンを思い出してしまいます。(^^;

 

林道は車は通らず静かだけど、熊が心配になり熊鈴を出しました。

 

林道から道道806号に入ると正面左手にナイタイ高原が見えてきました。500メートルほどの登りで眺めはいいけどちょっと単調。週末なので車も多いし排ガスをまき散らしてすっ飛ばして行く大型バイクもいるのがちょっと辛かった。

 

12時過ぎに終点ナイタイテラスに到着。テラス前の芝生で横になり眼下に広がる十勝平野を眺めながらしばらく休憩。曇りが多くきれいに見える日は少ないそうなので好天に感謝。

レストランでは牧場特製ハンバーガーやソフトクリームが美味しそうだったけど、大混雑していたのでトイレだけ拝借して出発しました。男子トイレの眼前は全面ガラスで雄大な眺めを楽しみながら用を足せました。(*^-^*)

 

上士幌まで下ると牧草ロールが並んでいました。湿らないようすぐにビニールを巻くので生ロールはなかなか珍しい。

 

明日の登りに備え上士幌交通ターミナルからバス輪行で体力温存。上士幌町内で高校生が一人降りるとあとは貸し切りでした。

 

ぬかびら営業所の到着が15:31。以前から行きたいと思っていた上士幌鉄道資料館の閉館時間が16時なので大急ぎで自転車を組み立て行ってみました。

入館料は100円!でしたが、夫婦げんかで怒り心頭の奥さんが士幌線の線路に横たわり危うく汽車が100m手前で止まったという新聞記事まで展示されてる充実ぶり。ちなみに職員に抱き起された奥さんの顔がしっかり映った現場写真と自宅住所(さすがに黒塗りで)まで出てました。

 

館内には旧士幌線の資料がたくさん展示され、帯広駅から十勝三股駅までの動画も見ることが出来ます。他に70歳台ぐらいご夫婦が懐かしそうに見学してました。お父さんが士幌線開通工事に関わっていたそうです。

 

林業の衰退で糠平駅から十勝三股駅区間廃線となった後、しばらく国鉄代行バスが運行されていました。昨日寄った三股山荘のご主人が林業の傍ら運転されていたそうです、

 

走った距離は60km。標高は700mほど登ってくたびれましたが温泉に入って元気を回復しました。