秋分の日に栃木県益子の温泉宿まで自転車で出かけてきました。起点の茨城県TX(つくばエクスプレス)守谷駅から小貝川サイクリングロードを北上。
前方を横切る黒い影。近づくと頭を引っ込めてピタッと停止し防御態勢を固めたクサガメ君。 通り過ぎてから何度か振返ってみたけど動きませんでした。ドキドキさせちゃってごめん。
下館に到着。気になっていた「中山焼きそば店」に11時に到着。店内はテーブルが3つだけの小さなお店。
メニューは焼きそばのみで量を金額で注文するシステム。事前に500円が男性の標準らしいことを調べておいたので500円をお願いしました。
先着のお客さんは1名だけだったけど、なんと電話予約が多数入っていてお店はフル操業中。ご主人が作って女性スタッフが木の皮に包みオリジナル紙袋に次々と入れてゆきます。その間にも次々と電話注文が入るけど、びっくりなのはお客さんの名前を全員把握していて「○○さんのは出来た?」みたいな感じで進めていました。
なので「時間がかかりますよ」と言われましたが、興味津々で店の様子を観察しながら待っていると、一段落したところで「500円でしたよね」と再確認。でも待っている間に食欲が激しく増幅されて600円にオーダー変更。(^^;
じゃーん、具はキャベツが申し訳程度に入っただけの超シンプルで潔い焼きそばが登場。ウスターソース、青のり、七味唐辛子がテーブルにセットしてあり好みで使えます。食欲に負けて多過ぎたかなと思ったけど、細麺でもちもちした食感は食べやすく無理なく完食しました。
その間にも予約していたお客さんたちが次から次に自転車や車で乗り付けて受け取ってゆきました。もちろん店主さん、お客さんの顔を見てすぐに誰だか分かります。すごい!
気温が30度近くまで上がってきたので、下館駅前でセブンティーンアイス 自販機を見つけグレープシャーベットで全身冷却後に五行川サイクリングロードで北上を再開
途中ベンチで昼寝し、いつものみんみん餃子真岡店に寄り道してから益子館里山リゾートホテルにチェックイン。立派な温泉付きで素泊まり5500円という超お得料金でした。
夕食に当てにしていた近くのとんかつ屋さんに行ったら何と本日休業。 もう一軒あるとんかつ屋さんに迷いながら行ったらオーダーストップ。(>_<) 夕食は携行食で済ませとんかつは食べられなかったけど、温泉を満喫できました。
翌朝はゆっくり起きてまた温泉。チェックアウトして2キロほど離れた丘にある「郷山ひだまりカフェ」に開店時間10時ぴったりに到着。
丘の上から益子の里山風景を満喫できます。女性のご主人にお話を伺うと生まれも育ちも益子で、ご主人とともに定年退職後にオープンされたそうです。周辺に1軒づつあったコンビニと飲食店が閉店してしまい、街おこしをしたいという気持ちもあったそうです。
朝食に里山カレーをいだだきました。ご飯の中にゴマぐらいの大きさの紫色の種があり何だろうと尋ねてみると、名前はわからないけどトウガラシの種とのこと。ぜんぶ美味しかった!
平日だったけど地元の年配男性にご婦人グループ、観光のご家族もやってきて、電話で7人分の持ち帰りオーダーも入っているとのこと。こちらも忙しそうでした。
コーヒーお替り100円を頂いてから県道257号線でJR岩瀬駅へと南下。ちょうど稲刈りが始まっていました。正面には加波山(かばさん)が。
ソバ畑で白い花が鮮やか。
わら干しの風景。最近はコンバインで稲刈りと同時に細断して肥料にしてしまうので珍しい。何に使うのかな。昔、納屋に積み上げられたわら山で遊んだのが懐かしくなりました。
道端に祀られていた見守り地蔵で足を止めてお参り。
ポツンと一軒カフェもゆったりした雰囲気でよかったし、この道も穏やかに丘を上り下りしながら里山風景を楽しめ、優しさが伝わってくる気持ちの良いコースでした。しかも輪行の電車代、宿泊費、食事代を全部入れても1万円弱とお財布にも優しい。今回で2回目でしたがまた来ようっと。
最後は岩瀬駅からつくばリンリンロードでTXつくば駅まで。加波山を通り過ぎたので今度は筑波山が見えます。稲穂が黄金色に輝いていました。
途中、90歳ぐらいの少し腰の曲がったおばあちゃんが自転車を押して県道を渡ろうと横断歩道の近くに立っていたけど、車がかなり遠くにいるのに渡らず。一人で渡っちゃったけど、う~む気になる・・・反対側から横断歩道で大きく手を挙げて車を止めてから、渡れますよ~と声を掛けても「私は急がないから」と遠慮。(^^;
ならばとおばあちゃんの側に戻って一緒に渡りましょうと声を掛けると、少し嬉しそうにしてくれました。車が来ないことを慎重に確認してゆっくりゆっくりエスコート。旧家の立派なお屋敷が並ぶ旧道の近くで、声を掛けた時の上品な笑顔にほっこりしました。(*^-^*)