根室でやきとり弁当買ってラッコに会ってきました ~道東ツーリング2020➂

 

f:id:Greenweekends:20201002081913j:plain

道東ツーリング4日目。夜降り出した雨は明け方に止んでました。

花咲線こと根室本線で浜中駅6:56発で輪行根室駅に8時に到着しました。もう少しゆっくりしたかったけど、その次の列車はほぼ3時間後。 JR北海道が赤字対策で少しづつ本数を削っているので移動が不便になってきました。 来春にはまた本数が減ってしまうのかなあ。(>_<)  駅前で自転車を組み立て浜中の宿までは自走です。

駅前に去年は無かった黄色いポストが。昨年10月15日に「幸せの黄色いポスト」として設置されたそうです。

 

f:id:Greenweekends:20201002083508j:plain

駅前のカニ屋さんで朝食に花咲ガニを食べる予定でしたが、昨日電話で問い合わせたら8時半ぐらいから店を開けるとのことだったので、それまでの間に2017年にNHKドキュメント72時間根室ホッコリ弁当冬物語」で紹介されていたタイエー西浜店に行くことにしました。やきとり弁当が地元で絶大な人気を誇っているそうです。

 

f:id:Greenweekends:20201002083636j:plainオーダー用紙に弁当の種類、ご飯の量などを書き込んでお姉さんに渡して注文するとその場で焼いてくれます。肉は鳥ではなくてなぜか豚なんですよね。何でだろう。(^^; 

タレはいくつかある中から味噌だれを選んでやきとり弁当中538円、さらに豚カルビを1本増量でプラス98円。その他にチキン竜田タルタルハンバーガ―221円を2つ仕込みました。ちなみに根室市街を出ると海岸沿いに浜中まで60キロ以上の行程でコンビニはもちろん、小さなお店も1軒もありません。

 

f:id:Greenweekends:20201002093517j:plain

背中のバッグから伝わってくる出来たてのホカホカのやきとり弁当の暖かさを感じながら根室駅前のカニ屋さんに戻り花咲ガニを注文。先ほどのタイエーで忘れずに購入したノンアルコールビールを用意してスタンバイ。 

 

f:id:Greenweekends:20201002094130j:plain

実はこれ2杯目。1杯目は1000円で、ちょっと物足りなかったのでお替りを大きめでお願いしました。ご主人、「ええっまだ食べるの?」と半分呆れながら、これでどうだと立派なサイズを出してくれました。2500円でしたが他で食べたら倍の5千円はするよと言っていました。大・満・足。

 

f:id:Greenweekends:20201002105244j:plain

カニに別れを告げて (^-^)、花咲岬に。納沙布岬の根元に棘みたいな感じで出っ張り感に欠ける印象だったので一度も寄っていなかったのですが、訪れて大正解でした。

 

f:id:Greenweekends:20201002110533j:plain

マグマが冷えて固まって出来た奇岩・車石。天然記念物になってますね。

 

f:id:Greenweekends:20201002105819j:plain

同じように細かく割れている玄武岩が海岸に広がってました。タモリさんだったら大喜びするんだろうな。

 

f:id:Greenweekends:20201002110929j:plain

それ以上に目を引いたのが、この海岸線。眼下で荒々しい波が寄せては返ししぶきを上げている様子が素晴らしい! 風に吹かれながらしばらく眺めていました。すると・・・

 

f:id:Greenweekends:20201002111400j:plain

何やら波に逆らうように黒い物体が。流木?と思ったらラッコでした。けっこう早く移動してエサ場に向かっていたようです。毎日お腹いっぱいカニ食べているんだろうなあ。いいな、ラッコの毎日。

近くにいた年代物のワンボックスカーで日本一周をしている若者4人にラッコがいるよと声を掛けたら、かなり喜んでいました。

 

f:id:Greenweekends:20201002125648j:plain

北太平洋シーサイドラインと呼ばれる海岸線の道道で浜中に向かいます。

 

f:id:Greenweekends:20201002143709j:plain

落石から初田牛まで続く林間地帯を抜けると昨年3月16日で廃駅となった初田牛駅跡のプラットホームがぽつんとあります。

牛山隆信著「秘境駅」で全国ランキング9位に紹介され世に広く知られるようになりましたが、一昨年、何気にTVを見ていたら「所さんのそこんトコロ」という番組で、安田大サーカス団長が駅を乗り降りするお客さんを3日間待っていたけど、結局利用者ゼロの結果にやっぱりなあという感じでした。周りは牧場と荒野で人家は見当たりませんので仕方ないですね。ちなみに小中高校生が一人でも通学で利用していれば廃駅にはならないそうです。

自転車で通るときは林間地帯と海岸線の境目になるので親しみのある駅だったのですが、かく言う私も花咲線では通過するのみで利用したことはありませんでした。ごめん。

 

f:id:Greenweekends:20201002150843j:plain

根室から厚岸方面まで続く海岸線を臨む絶好のポイント。自転車でゆっくりと下ってゆくと最高に気持ちがいいです。

 

f:id:Greenweekends:20201002151805j:plain

でもその前に朝仕込んでおいたやきとり弁当を取り出し、ガードロープに座って海を見ながら頂きました。

豚肉ももちろん美味しいですが、地元民に大人気の秘密はごはんと海苔に染み込んだ絶妙のたれの味ですね、きっと。思わずごはんをお替りしたくなるおいしさでした。

 

f:id:Greenweekends:20201002163449j:plain

浜中が近くになるにつれて登り下りも増えて、慣れている道のつもりでもまだ登りがあったのかと少しうんざりしながら宿に向かいます。

 

f:id:Greenweekends:20201002165728j:plain

最後は海にせり出している崖を通るトンネルを抜けて霧多布里に17時過ぎに到着。通算で20泊以上しているので、自分ちみたいな感じになってます。

 

f:id:Greenweekends:20201002190029j:plain

連泊二日目の夕食はブリの塩焼きに海鮮丼。地元でミンククジラが入ったとのことで一番おいしいところを乗せてくれました。量が多かったので残った分は朝食に回してもらいました。いつも地元の魚介をお腹いっぱいに食べさせてくれて1泊7500円です。今回もごちそうさまでした。