福岡から千葉に帰省すると自宅の最寄りの駅前ロータリーはクリスマスイルミネーションで彩られていました。
夕方になるとムクドリの大群がねぐらへと戻ってくる様子を見ることができました。
夏休みの帰省中、ものすごい数のムクドリがいくつもの群れに分かれて矢のようにねぐらにすっ飛んでくるのを眺めるのは、結構楽しいイベントでした。
そんなムクドリたちの幸せは長くは続かず、糞害や仲間同士のお気に入りポジション争い(葉の多いところが人気らしい)の内輪もめで夜遅くまで大騒ぎ、苦情が寄せられてついに強制退去となりました。
9月初旬に鷹と鷹匠を召喚されたと聞き、鷹匠の腕から勢いよく空に放たれた鷹が鋭い眼光でねぐらに戻るムクドリたちに次々と襲い掛かり、ムクドリたちは阿鼻叫喚の地獄絵図・・・を想像したのですが現実は全然違っていたそうです。
たまたま通りかかって様子を見ていた妻の話では、最初は調子よく飛んでいた鷹はあまりのムクドリの多さに心が折れ、2回ほど飛んだところで群れから離れた建物の上にポツンと止まってうんともすんとも動かなくなり、最後は鷹匠が鳥もちを使って回収されたそうです。
翌日は経験値の高い上の階級と思われる鷹が登場。見守る住民たちの期待を一身に背負い飛び立ったものの、前日よりはやる気を見せて何回か飛んだものの長くは続かず、はやり鷹匠に回収されることに。
そんなヘタレな鷹でもムクドリたちにとっては大きな恐怖感になったようで、その後何日か繰り返すうちにすっかりいなくなってしまったそうです。今はどこにいるのか分からないムクドリたちよ、君たちに幸多かれと祈っているよ。