30年後に知ったキース・ジャレット「ケルン・コンサート」の奇跡


Tim Harford: How frustration can make us more creative | TED Talk

30年以上前のことですが、FM東京「夜の道草55分」という番組でDJ岡田真澄さんがオープニングと番組中にかけてくれていたキース・ジャレットのケルン・コンサート。
心に優しく響き、雑念と周囲の雑音を遮断させ無限の空間を作り出してくれる美しいピアノの旋律。すぐにCDを購入しました。それから家はもちろんカセットテープ、最近ではiPodに入れて持ち歩き、仕事が行き詰まった時や考え事をしたいとき、読書に集中したいとき、嫌なことを忘れたいときなど何度も何度も飽きることなく聞き続けています。

最近TEDカンファレンス ホームページの「How frustration can make us more creative 」というタイトルに興味を感じて動画を何気なしに見ていると、何とケルン・コンサートがキースと17歳の少女の偶然によって演奏された奇跡の出来事だったことが語られていました。

コンサートホールが用意した調律が不十分で鍵盤も十分に動かないピアノに演奏できないと会場から立ち去ろうとするキースと、これから集まってくる観客のために何とか演奏をと懇願する主催者の少女の必死の願いが生んだ結果がケルン・コンサートと知り胸が震えました。