2日目の9月23日。朝は北海道ツーリングで久しぶりの雨。根室まで走る予定にしていましたが、そういえば道東を中心に北海道ツーリングは10回以上来ているのに納沙布岬に行っていないことを思い出し、とりあえず根室駅まで輪行して考えることにしました。
霧多布里で朝食をいただいた後、宿の動物たちに挨拶してバスで浜中駅に向かいました。
同宿の方が霧多布湿原のカヌーツアーを諦めて上りの汽車で厚岸に行くのを見送った後、ひとり根室行きの下りに乗り込みました。
つい先日、JR北海道で一日の乗降客1名以下の駅の廃止が発表された中に入れられてしまった初田牛駅。秘境駅として有名ですが、現役で見る機会は最後になったのかなと思うと寂しくなります。
ちなみに高校生が通学のために一人でも利用している場合、朝夕で乗降客は2名になるので廃止を免れます。JR北海道が苦しい経営の中でも通学の足を確保するという優しい配慮ですね。
でも一旦廃止されると、その後通学する生徒が現れたとしても復活は難しいようです。
根室本線から見る落石岬。道路からは見えないのでお得感があります。
雨だったら走るのは諦めてバスで観光しようと思っていたのですが、雨はすっかり止んでいたので自走することにしました。
まずは出発前に駅前のカニ専門店で花咲ガニを1杯いただきました。花咲ガニは9月末から禁漁期間になるので、シーズン最後の楽しみです。
走りながら海がよく見えるように、反時計回りでオホーツク側の道道313号で納沙布岬を目指します。
日本の牛の中で一番最初に日の出を見て最初に日没を見る最東の牛たちです。(^^)
納沙布岬=観光地というイメージで避けていたのですが、丘からはオホーツク海に突き出る迫力のある岬の風景を見て来てよかった!と心から思いました。
防風林が海からの風で内陸側に曲がっているのを見ると、強風が吹きよせる冬景色が目に浮かんできます。ちなみにこの日の風向きはスタート時が14時の方向から、納沙布岬に近づくにつれてほぼ正面からの向かい風になり少々苦労しました。
観光ガイドなどでよく目にするモニュメント・四島のかけ橋に到着。ここが先端かなと思っていたのですが、岬の手前にある望郷の岬公園というところにありました。
ホントの先端には灯台が立っていました。
灯台から見た岬です。買っておいたパンをかじりながら打ち付ける波を見て、しばし休憩。
帰りは太平洋側を走りましたが、こちらのほうが民家は多くありました。歯舞村があり、北方領土の返還を願いながら通過しました。
納沙布岬は30分足らずで早々に出発した訳は、根室駅に戻り花咲ガニをもう1杯食べたかったから。お店のおにいさんに1日2回来るお客は珍しいと笑われました。(^^;
根室駅到着が10:49で、帰りの釧路行きが16:08なので、根室本線輪行+納沙布岬往復+花咲ガニを2回余裕でゆっくり食べられる、カニ好きの自転車乗りにうってつけのサイクリングコースだと思います。
花咲ガニは小ぶりのもので1杯1000円で、お店の中でハサミでちょきちょきしながら丁寧に食べると30分は必要です。ビールが売られていないのでサーケリスト派にはちょっと残念かも。(^^;
帰りは二度目の乗車のルパン三世ラッピングトレイン。両側でイラストが違っています。
さてこの日の目的地は帯広駅まで。台風の連続の襲来で壊滅的被害を受け、札幌・釧路間は不通で特急は運休。釧路から帯広駅までは普通列車が運行しているので、時間はかかるものの移動できました。
根室出発から釧路で乗り換え帯広駅着まで延々6時間以上。ロングシートに陣取り時々うたたねしながら輪行の友に持ってきたkindleで読書タイムを楽しみました。
帯広方面は夕方までかなり雨量があった様子。駅前のホテルにチェックインしてコインランドリーに洗濯物を放り込み、以前に目をつけておいた焼肉屋さんにラストオーダー直前で駆け込みました。