昨年11月にツーリング中に立ち寄った神社で転び両腕を骨折して以来、ゴールデンウィークの4月30日に久しぶりに自転車で出かけてきました。
片腕だけ固定していたギプスが外れるまで1ヶ月、レントゲンで確認してドクターから完全にくっついたからもう大丈夫と太鼓判を押してもらうまで半年、それでも右腕は完全にまっすぐ伸ばせるようになるまでもう少しかかりそうです。(-_-)
今回は中央線から飯田線までの山越えルートを考えたのですが、久しぶりのツーリングでもあるし、そろそろ自分の歳も自覚しなくてはと、余裕を持てるようにJR中央線恵那駅から明知鉄道に乗継いで終点の明智駅まで輪行しました。
明知鉄道は昨年上映された「WOOD JOB 神去なあなあ日常」で主人公の勇気が神去村に行くシーンでは、お客さんは勇気一人だけしか乗っていませんでしたが・・・
この日は有給休暇を取って平日だったので通学の高校生もたくさん乗り込んできて、2両編成の車両がほぼ満席に。横一列に座った男子高校生たちは、みごとなほどに例外なく制服姿で無言のまま終始スマホをいじっていて、映画のイメージとはちょっと違っていました。(^^;
明知鉄道は電化されていないので気動車です。
途中で日本で一番急勾配の駅の飯沼駅(ここも映画に出ていました)や極楽駅といった名前の駅などの駅舎や、里山の車窓を楽しんでいるうちに終点まであっという間です。
恵那駅を7時48分に出発、終点の明智駅には8時47分に到着しました。高校生たちが途中で降りた後、終点まで乗っていたお客さんは5人ほどでした。
駅に隣接したエリアが大正村として古い街並みが保存されています。自転車でなくても明知鉄道に乗って散歩するにはいい感じでした。5月から大正村村長に竹下景子さんが就任されたそうです。(^^)/
大正村の中に南北街道・中馬街道の2つの街道が交差しているところがあり、どの方向に進んでもすべて下り坂になっています。
岐阜県道11号豊田明智線で奥矢作湖(やはぎ)に向かうと、新緑の中を心地よい春風に乗りたくさんのカーブを抜けながらしばらく快適な下り坂が続きました。
県道484号に入り湖を離れ、さらに県道490号(笹戸稲武線)に入ると川沿いに登りになり、10㎞ほどで400メートルほど高度を上げてゆきます。
国道153号に出るとすぐに水別峠(683m)があり、国道257号との交差点まで5㎞ほど下りになりました。
時刻は13時になろうというところで、恵那駅で確保しておいた食料が心細くなっていたのですが、途中でコンビニがあったのでたっぷり補給を完了して一安心。
国道257号を右折後、すぐに県道80号(東栄稲武線)に左折していよいよ今日の最高地点面ノ木峠(1109m)に向かいます。
峠まで10kmで高度差が600m、途中10%ぐらいの激坂区間もあってけっこうキツイ登りでした。
峠は道幅が広くなっていて特に眺望もなく殺風景なところでした。せっかくなのでお湯を沸かしてコーヒーを入れようと思ったのですが、立ち止まっているとブユらしき虫が集まり顔の回りを飛び始めるので断念、写真を撮ってさっさと移動することにしました。
登ってきた県道490号線の上を跨いでいる茶臼山高原道路に行くと、浜松方面の山並みが見えてきました。
国土地理院の地図に表記されている面ノ木峠の標高が1109mとなっていますが、その標識が立っていたのでここが正式な峠のようです。
茶臼山方面に走り高原道路から県道10号線に下りると、本日3つ目の峠となる折本峠(909m)になります。
峠の上を横切る高原道路が目障りな点を除くと、切通しの鞍部の両側がカーブしていて、今日の峠の中ではいちばんいい雰囲気でした。
峠から飯田線東栄駅まで残り30㎞は下るだけになります。津具村に差し掛かかると歴史を感じる木造の建物があったので寄り道してみました。
津具村のホームページを見てみると、上津具小学校の建物でした。廃校になったあとに工場に転用されたようですが、平日でも人影がなかったので現在は使われていないようです。
もう半世紀近くも前になりますが、(^^; 東京都下の町田市立忠生第三小学校というところに通っていたときに、小学校1年、2年の教室は木造校舎だったので、こういう建物はホント懐かしく感じます。
飯田線は2時間に1本程度しか走っていない上に、駅前にコンビニはもちろんお店のある駅はほとんどないので予定の電車を逃すと辛いのですが、今回は明智駅まで輪行して走行距離を短くしたことが功を奏して、予定の東栄駅18時40分発豊橋行きには余裕たっぷりで走ることができました。
東栄駅で30分ほど時間があったので、自転車を輪行袋に入れる間にアルコールストーブでお湯を沸かして峠で飲み損ねたコーヒーを入れることにしました。(^^♪
コーヒーを飲み終えてホームで豊橋行きを待っているときに、ふと駅舎を見てみると・・・