また行ってみたい大湫宿

先月末に自転車で出かけた大湫宿(オオクテシュク)に立ち寄った時に、花壇の手入れをしていた地元のボランティアの方に親切に解説をして頂きました。

湫(くて)というのは、水捌けの悪い土地という意味で、漢字は違いますが長久手とか隣の旧宿場の細久手の「久手」と同じ意味だそうです。



そして大湫神明神社の樹齢1300年の杉の巨木は、以前もう一本あったそうですが昭和の初めごろ学校を作るときに材木としてやむを得ず切ってしまったとのことです。でも、地元の子供の教育のために切られたということであれば、切られた杉も喜んでいたのではないでしょうか。



ボランティアの方に勧められ、周囲10mを越える幹をそっと触らせてもらいました。



迫力満点のこぶです。



数年前に雷が落ちたものの、枯れていた先端部分が落下しただけで被害は軽微だったそうです。その様子を書いたポスターがありましたが、地元の方の杉に対する思いが伝わって来ます。



こちらは神社の隣にある観音堂です。中に入ることはできませんが、入口から天井を覗くと160年以上前に描かれた絵の一部を見ることができます。はっきり見ることはできませんが、花や鳥が繊細な筆使いで描かれていました。



ここの観音様は腰痛にご利益があるということだそうです。ちょうど友人が酷いぎっくり腰でトイレに行くのも難儀をしているということだったので、自分の腰痛と合わせてお参りしておきました。



大湫宿から少し離れたところに、旧道の石畳が復元されています。



せっかくなので自転車を置いて、琵琶峠まで歩いてきました。



江戸時代の人たちはこんな道を毎日てくてくと歩いて旅していたんですね。最近はどこでも階段にはエスカレーターが設定されていますが、昔の人たちを見習ってなるべく階段を使うというのもいいです。(^^♪